2011年に二丁目の中にオープンした、ビジネスホテル「ホテルロックス新宿」。
黄色の看板が特徴的で、知っている人や利用したことがある人も多いはず。
しかし中には、知っているけどもセクシャリティ的に利用に踏み切れず入ったことがない人も沢山いることと思います。
今回はそんなロックスの中の人にインタビューし、実際にどんなホテルなのか詳しく伺って来ました!
[outline]今回お話を伺ったのは、ホテルロックス新宿のグラフィックデザインを務めるNさん(50代)。
ご自身もゲイで、最近入社したロックスでは入社当時からカミングアウトされているそう。
事務職のため、店頭にはいらっしゃいませんが二丁目のLGBTQの方にぜひ気軽に利用してほしいと自身も当事者であることから入店の不安などを少しでも無くしたいとおっしゃっています。
ロックスには最近入社したばかりですが、当初から周りにはカミングアウトしています。これは私の人生にとって大きな決断で初めてのことでした。ありがたいことに上司や周囲の方は特に気に留めることもなく、今では自分らしく働ける環境ができて良かったと思っています!
ロックス新宿の広報担当になったのはたまたまの経緯でしたが、私自身もゲイなのでLGBTQの方々にもぜひ気軽に利用して欲しいとの想いで活動をしています。
これからも、さらに二丁目に浸透したお店になれるよう、様々なお店と親和性を高められるような企画を数々発信していきたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いします!
Nさんがとにかく伝えたいのが、「どなたでも利用OK」なところ。
しかも24時間いつでも飛び込みや電話予約が出来るので、二丁目で遊んでいる人にうってつけとオススメしてくれています!
知らなかった!こんなロックス
ジェンダーレスを公言
同性利用はもちろんOK
ホテルロックスは、立地柄というだけでなく元々ジェンダーフリーで、利用する方もどなたでもOKとのこと。同性同士・異性同士・その他様々なジェンダーやセクシャリティ歓迎だそうなので、皆さん気軽にご利用くださいね。
受付スタッフも歓迎しています
上記のように、ジェンダー・セクシャリティはフリーなので、受付のスタッフの皆さんも特に意識していないとおっしゃってくれています。
土地柄もあり、皆さん日常のことと捉えているそうですよ。
受付は有人ですがお気になさらず!
有人受付で顔をあわせるものの、先述のようにスタッフの皆さんにとっては日常なので、遠慮なく気軽に来てくださいとのこと。
実際に同性同士の利用も多い
実際に同性での利用も多いと聞くと、なお安心して利用できますね。
バラバラ入場も可能とのことなので、他のお客さんと顔を合わせる可能性も少ないですね。(バラバラ利用については詳しく後ほど)
24時間入店可能
いつでも飛び込みまたはTEL予約OK
先述したとおり、夜中でも空いていれば利用できるので、突然の需要や終電がなくなった時にも便利です!
有人受付
24時間有人なので、少し抵抗を感じる方もいると思いますが、同性利用歓迎なため受付の方も自然と対応してくれます。
バラバラ入場も出来るので、入り易いですね!(詳しくは後ほど)
また、有人であるがこその安心感もあります。
チェックアウトは12時
STAY(宿泊)プランだと、チェックアウトは昼の12時。
一般のホテルよりも少し遅く、ゆっくりとチェックアウト出来ます。
時間にのんびりな人が多い二丁目には嬉しいですね!
オススメポイントとシステム
バラバラで入店できる
先に入る方が、精算をし『バラバラ入店である意思』を伝えれば、後から来る方は『受付に部屋番号を伝える』のみでOK!
これは知らなかった人も多いはず!
人通りが少ない場所
ロックスの立地は二丁目の中であるものの、中心地からは少し外れており静かな場所にあります。
そのため人通りが少なく、建物に入り易い!
二丁目に慣れていない方や、知人に遭いたくない方、静かにゆっくり休みたい方にオススメです!
3人以上も利用可能
実は、3人以上でも利用できるんです!
もちろん料金は人数に応じて加算されますが、友達グループで休みたいなどの需要にも使えます!
※料金は1部屋2人用設定になっており、偶数人単位で上がっていきます。例えば3人の場合は、3〜4人料金として2人料金の倍です
ロックス新宿の背景とNさんのインタビュー
ロックス新宿出店のいきさつ
37店舗全国展開
実はロックスを運営しているカンパニーは全国に37店舗展開する大きなグループ。
そんな企業が二丁目に出店することになったのは、前身の施設の場所を所有していたことと、当時二丁目周辺に同業が少なく誰でもOKな施設を作りたかった、というところから出店に至ったそうです。
Nさんへのインタビュー
ロックス入社時にカミングアウト
Nさんがロックスに入社したのは、実は2022年になってからのことで前職からの転職の動機の大部分は、「自身をもっとオープンにて働きたい」ということだったそう。
前職までは隠して異性愛者のフリをして働いていたそうです。
しかし、やはりさまざまなことに限界を感じ環境を一転させ最初からカミングアウトして働けるところを探し始めたそうです。
特に求人にそのような内容はなかったものの、ロックスに応募し面接へ行ったNさんは、面接官に打ち明けたそう。
そうすると面接官は全く動じない様子で、「気にせず働いたらいいじゃない」と言ってくれたそうです。
その面接官が今の直属の上司だそうです。
ロックス新宿の担当になるまで
グラフィックデザイナーとしての入社が決まったものの、入社当時はデザイン業務が多くなかったため、上司から「ロックスの広報企画を出してほしい」とご自身のセクシャリティのこともあり依頼されたそうです。
それが今日の、Twitterやショップカードギャラリーなどに繋がっているそうです。
二丁目のお店とWinWinな関係を築きたい
現在の活動のきっかけや思い入れは、ご自身が当事者であることもあり、二丁目の方々にとっても嬉しいものを企画し街全体を盛り上げていきたい、という想いがあるそうです。そのため、今後も色々な企画をたくさんのお店とコラボしてやっていきたい!と熱い意気込みを語ってくれました。
ショップカードギャラリー
現在運用されているメインの企画に、ショップカードギャラリーがあります。
これは、ホテルのロビーの一画に「二丁目のゲイバーをはじめとした各お店のショップカードを設置する」というものです。
現在その数は60店以上(2022年8月現在)にもおよび、眺めるだけでも楽しいものになっています。
もちろんお持ち帰りもOK!
二丁目のお店のショップカードは個性的なものが多いので、集めるのもいいかもしれませんね。
来なるお店にはぜひ足を運んでみてください!
そして帰りが遅くなる時や遠方の方は、ロックスも利用してみてくださいね!
ショップカードギャラリーの詳細はこちら
申し込みはTwitterのDMから
二丁目のみなさんへの想い
「とにかく誰でも気軽に使えて心地いい空間、ロックスの中では自由な気持ちでいられる空間」を作っていきたい、とNさん。
Nさんは店頭にいらっしゃいませんが、スタッフのみなさんLGBTQの方々を歓迎されていますので気兼ねなく利用できるのではないでしょうか。
Nさん自身、最近までクローズドで生きてこられて大変だったそうなので、二丁目によくいる人も二丁目初心者も、みなさんには気軽に垣根を越えてほしいと利用しやすいお店を目指しているそうです!